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by slyr | 2015-02-23 12:32

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作品に限らず発信したものが他人の何かと結ばれて意識を動かしてしまうなどといったクリビツテンギョウ的な事態はこちらが至極個人的に振る舞ったときのみ起こるんじゃないのか
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by slyr | 2015-02-22 10:40

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冗談の通じない人間というものは冗談を真に受けてしまうかわりに、こちらが本心を言うと冗談だと思ってしまう特性があるようだ
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by slyr | 2015-02-21 15:59

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by slyr | 2015-02-21 12:51

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でかい駅に着いた.改札を出るとでかいビルがいくつも並んでいる.おれの行くビルはでかい通りの一番奥に見えていた.でかい道はきれいだった.ごみひとつ落ちていない.気持ちがいい.晴れていて暑くも寒くもない.こんな日は一年に三日くらいしかないんじゃないか.滅多に外に出ないから分からないけれどそうに違いないと思いながら歩いていた.しばらく歩いているとサッカー選手の練習着みたいな袖がなくてキミドリ色の蛍光色の上着を着た作業員の男がふたり前を歩いていた.ひとりは小柄で痩せ形.もうひとりは背が高くてだらしない感じに太っていた.ふたりともパン屋でパンを取るときにカチカチさせて使うトングを長くしたようなつまみ棒を持って歩いていた.左手にはビニール袋.背中には英語でスモーキングなんちゃらと書いてあった.区か都に雇われているのだろうと思った.道を歩いてゴミを拾って金を貰うなんてすごくいい仕事じゃねえかと思った.このような人間が吸い殻を拾って歩いているからきれいな街として保たれているのだな.感心な街だなと思った.しばらくこのふたりと歩調があったまま前後に3人で並んで歩くかたちになった.なってしまった.何かゴミが落ちてたら拾うんだろうなと思った.ゴミはざっと見たところ落ちていないのでふたりは自然体で歩いていた.ゴミが落ちていたらぴたっと止まって拾うんだろうと思った.おれはゴミが拾われるところが見たくなった.おれはふたりより少し早く先を行き吸い殻を探しながら歩くようにしてみた.吸い殻はあった.あっさりすぐ見つかった.よく見ると道の端に結構頻繁に落ちていた.道の真ん中にもたまに落ちていた.なんだどこの街も同じだと思った.道が広いだけできれいな感じがしただけじゃねえかと思った.振り返ってふたりのどちらかが気づいて拾う様子を見ようと思った.おれは振り返った.先に歩いていた小柄が拾うと思ったが前を見たまま吸い殻の上を素通りした.気づけよと思った.下を見ながら歩いてくれと思った.吸い殻の上を通りすぎるさまが何か毅然とした感じでむかついた.ほかになにか目的があっていまは吸い殻を拾っている余裕がないので拾わないだけですといった感じですこし急ぎ足で歩いているのがむかついた.じゃあその手に持っているトング状のはさみ棒はなんなんだよと思った.やや遅れて太めの男が吸い殻付近に近づいて来た.気持ちいいくらいにまったく気にせず遠くを見たまま通り過ぎた.小柄の男が吸い殻をやりすごした感じよりは好感がもてた.いや好感は持てないがこの人間にはうそがないような気がした.もう本当になにもしたくなけれどなにか働かなければしょうがないので似合いもしないキミドリ色の上着を着てなんとか歩いているんです帰る時間がくるまで意識を飛ばしてやり過ごすんですという意志が感じられる歩きだった.そうして拾われるはずの吸い殻たちは次もその次もふたりによって無視された.道の真ん中に落ちている吸い殻を拾わない人間が道の隅に落ちている吸い殻を拾うはずがなかった.どっちの人間もなにも拾わなかった.拾うそぶりすら見せなかった.おれはオイちょっと待てここにもそこにも吸い殻が落ちてるじゃないか.その棒で挟みなさいよ拾って袋に入れなさいよと言いたかった.いつものおれなら言っていた.でもなぜか声が出なかった.なんだかどっちの人間にも確実に言葉が通じない確証みたいなものを感じた.ひとりは一心不乱に前だけを見て歩いていた.一見きまじめで仕事熱心な感じだがめんどくさい案件になると誤摩化して逃げそうな顔をしていた.もうひとりは口を半開きにしてうつろな表情で何も見えていないような表情でだらだらと歩いていた.寒くもないのに耳カバーをしていた.耳カバーには毛玉がついていていて薄汚れていた.あきらかにやる気が感じられなかった.ふたりは同じ作業着を着て同じ作業をしている仲間のはずだがまったく意志の疎通がなかった.人間の種類からしてもどこにも共通点のないふたりだった.仲が悪い感じというよりも今日はじめて会った者同士といった感じだった.休憩時間なんかでも会話すらしないような感じだった.手に持っているトングをカチカチもしない.ビニール袋にも何も入っていない.この仕事に対する意欲も誇りもおれたちには何もないといった負のオーラに満ちていた.くだらない街に見えてきた.いやな街に来てしまったなと思った.それはなまじ他の街よりぱっと見だけがきれいに見えるからだった.それはあのふたりの清掃員たちの佇まいやユニフォームを含めた全体の感じが一見仕事熱心な人間に見えるのと似ていた.おれはおれの入るビルの前に着いてしまった.ゴミを拾って賃金をもらうはずのふたりは何も拾わずにただただ前だけを見てビルの角を曲がって行った.ふたりの後ろ姿にはおれたちはこのままの勢いで夕方日が暮れるまで何周でもビルの周りをただただ何も拾わずただただ歩き続けますよといった感じのメッセージで溢れていた.おれはあのカチカチしたはさむ棒でいつか吸い殻を拾う仕事をゲットしたいと思いつつビルにインした
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by slyr | 2015-02-20 14:41

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by slyr | 2015-02-19 15:57

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by slyr | 2015-02-18 13:28

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by slyr | 2015-02-17 13:17

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by slyr | 2015-02-15 15:52

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by slyr | 2015-02-09 17:55